養殖の仕組み

閉鎖循環式陸上養殖の特徴

場所を選ばない

海老の養殖に適した養殖用汎用水を作るため、場所の制約がなくどこでも養殖が可能。
耕作放棄地、工場跡地など、但し水源と電源は必要。

安全安心な養殖技術

消毒薬、抗生物質を全く使っていないため安全安心な養殖技術である。
フルボ酸の作用を利用し、pHの安定、餌・糞等の残渣有機物の分解促進により、養殖池の水質保全ができる。
水棲土壌有用菌を増殖させてエビの成長に悪影響を与える病原菌(ウイルス類を含む)腐敗菌を抑制し病気疾患を防ぐ。また、養殖用汎用水は大量のミネラルを含み、魚体を構成する各種臓器に必要なミネラルの大半が含まれているため、海老の腸内環境を整え餌の消化吸収を助け、海老の成長を促進する。

低コスト

陸上養殖の水槽は、弊社独自のパレット水槽を使用する。リサイクル品でも工作が可能で比較的安価で自由度の高い施工が可能である。
また、陸上養殖の課題であるランニングコストを下げるため、弊社のシステムは省電力を追及している。養殖水槽の水流(対流)を作り出す装置、酸素供給装置も各メーカーと提携し効率の良い仕組みを採用している。

メンテナンスが楽

養殖水槽底部の清掃、水質の維持は、フルボ酸と独自の水質管理により長時間水質を維持することができる。
また、周辺機器も取り扱いが容易な設備ばかりで、メンテナンスが楽なことを追及している。
とにかく重装備で運用が複雑になりがちな陸上養殖のシステムだが、弊社のシステムはシンプルで誰でも使えるように設計されているため、専門的な知識がなくても簡単に操作ができる。

腐植土・フルボ酸を利用したエビの養殖メカニズム

循環型陸上養殖システムの構成

我が国のエビの国内生産率向上・サプライチェーン毀損防止のため、日本国内の沿岸部以外において、どこでも7割以上の稚エビ生存が実現できる安定的且つ効率的なエビの養殖システムの確立を目指します。

養殖設備の仕組み・構成
当社の新たなエビ養殖技術に必要な養殖システムの構成は以下の通りである。
大きく分けると、エビが実際に育つ養殖槽と、その養殖槽の水質をコントロールし高い稚エビ生存率のキモとなる浄化槽・浄化関係設備に分かれる。また、浄化槽においてフルボ酸が投入され、エビにミネラルを届けると共に糞尿を分解して無害化し水質を保つ。
本システムは電気、地下水がある場所であれば原則どこでも設置可能であり、土地代の高い沿岸部に限らず、土地代の安い山の中等の遊休地を活用して設置することが可能である。

循環型陸上養殖システムの構成

マイクロバブル発生装置について

極めて微細な泡を発生させる装置で、これを用いてエアレーションを行う。マイクロバブルには洗浄力、生物の活性化、嫌気有害菌類の除菌効果があり、養殖、洗浄、排水処理、除菌、研磨等多岐に渡る分野で利用されている。

マイクロバブル発生の様子